知識が深まれば犬と猫への敬意が生まれます

メニュー

検索

避妊・去勢後に気をつけたい犬と猫の肥満について

避妊・去勢後に気をつけたい犬と猫の肥満について

知っておきたい犬と猫の健康のための基礎知識避妊・去勢のメリットと気を付けたいこととは?

避妊・去勢のメリット

みなさんの愛犬・愛猫は避妊・去勢手術を受けていますか?
健康な愛犬・愛猫の体にメスを入れて避妊・去勢手術をすることに、抵抗のある方もいらっしゃることでしょう。しかし、避妊・去勢手術にはたくさんのメリットがあることが知られています。

避妊・去勢のメリット

性ホルモンに関連した病気の予防

オスの場合、精巣腫瘍や前立腺肥大など、メスの場合、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの病気の予防がに役立ちます。

避妊・去勢手術による犬の乳腺腫瘍の予防効果 初回発情前:99.5%、1回発情後:92.2%、2回発情後:74.0% Schneider R,Dorn CR,Taylor DON.J Natl Cancer Lnst. 43,1249-1261,1969 Misdrop W.Acta Endocrinol(Kbh).125(suppl),27-31,1991. Overley B,et al.J Vet lntern Med.19,560-563,2005.

避妊・去勢手術による猫の乳腺腫瘍の予防効果 6カ月齢まで:91%、7~12カ月齢:86%、13~24カ月齢:11% Schneider R,Dorn CR,Taylor DON.J Natl Cancer Lnst. 43,1249-1261,1969 Misdrop W.Acta Endocrinol(Kbh).125(suppl),27-31,1991. Overley B,et al.J Vet lntern Med.19,560-563,2005.

性ホルモンに関連する問題行動を抑えることができる

オスの場合、メスを求めて徘徊したり、他の犬への攻撃性が増す、メスの場合、発情期が近づくと気分が不安定になったり、怒りっぽく咬みやすくなったりといった性ホルモンに関連する問題行動があります。避妊・去勢手術によって犬も精神的な安定を得ることができ、これらの問題行動を抑えることが期待できます。問題行動を減らすことは犬がまわりの社会となかよく暮らしていくためにも大切であるといえます。

望まれない繁殖を防ぐ

望まれない繁殖を防ぐことは不幸な捨て犬を減らすことにつながります。

皆さんの愛犬・愛猫は避妊・去勢していますか?猫:はい80%、いいえ20%。犬:はい43%、いいえ57%(2015年、マイロイアルカナン調べ)

この数字は、マイ ロイヤルカナンにご登録の会員の皆さまの愛犬・愛猫のうち、避妊・去勢手術をしている割合です(2015年)。特に猫オーナーの皆さまが高い関心を寄せていることがわかります。犬においても3頭に1頭は避妊・去勢手術をしていることがわかりました。

避妊・去勢は上記のとおり、メリットがある一方でホルモンバランスの変化に気をつけて頂きたいポイントもあります。ぜひ愛犬・愛猫の健康維持に役立ててくださいね。

避妊・去勢手術後に気を付けたいこと体質の変化をしっかり理解して、適切なケアを

手術後にホルモンバランスが変化します。

避妊・去勢手術をした犬や猫は、ホルモンバランスの変化によって、手術をしていない犬や猫に比べて必要なエネルギー量は減少します。

しかし食欲は増加してしまうため、太りやすくなります。肥満はさまざまな病気の原因になりえるため、生活環境や食生活を工夫して予防をしていきましょう。

犬は避妊・去勢手術後の1ヵ月間で、平均約22.5%食事量が増えるというデータや、避妊・去勢手術によって肥満のリスクは2倍になるという報告があります。

避妊・去勢手術後の食事量の変化 0.5週:避妊・去勢手術、2週:手術後2週目で食事量31%増加、3週:食事量は平均22.5%増加。18カ月齢の避妊雌ビーグル犬8頭における調査 Houpt 1979

なぜ、太らないことが大切なのでしょう?

より長く、健康で楽しい毎日を一緒にいるための肥満予防

犬と猫の体重が増えたとき、「ぽっちゃりして可愛い!」と思うペットオーナーの方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実は肥満になって愛犬・愛猫の健康に良いことはありませんので、ぜひ注意をしてくださいね。

ある研究報告によれば、「生涯好きなだけごはんを食べさせたグループ」と「食事管理をしたグループ」を比較した時に、前者は太りぎみの体型になり平均寿命が11.2歳だったのに対して、後者は理想体型で平均寿命は13歳になりました。食事管理をすることにより、実に約2年近く長生きしたという結果になったのです。

より長く、健康で楽しい毎日を一緒にいるためにも、肥満予防をぜひしていきましょう。

さまざまな病気の予防のために

肥満は、さまざま病気のリスクを高めたり、病気を悪化させたりすることが知られています。病気の予防にも、体重管理は大切です。特に、猫が太ってしまうと水を飲む量や排尿の量が少なる傾向があり、尿路結石の原因になることも。

ぜひ、病気の予防という観点でも肥満予防に努めていきましょう。

心臓病、糖尿病、皮膚疾患、尿路結石、関節障害

避妊・去勢手術後に気を付けたいこと体質の変化をしっかり理解して、適切なケアを

避妊・去勢手術後に太りやすくなることを踏まえて、以下の点にぜひ注意して、
愛犬・愛猫の健康をいつまでも守ってあげてくださいね。

避妊・去勢手術後に注意することのまとめ

  • 定期的に体重・体型をチェックすること
  • 運動をするように心掛けること
  • 給与量を調整すること
  • 脂肪が高い食事はたくさん与えないこと
  • 満腹感を維持するために高タンパク質、高食物繊維の食事を選ぶこと
  • 小型犬・猫の場合は尿路結石がよく見られるので、尿路結石のリスクにも配慮すること

この記事をシェアする