知識が深まれば犬と猫への敬意が生まれます

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中・高齢期の食事管理 7歳くらい~

免疫力の低下、エイジングに伴うリスクに配慮を

猫は7歳くらいからが中・高齢期といえます。不妊・去勢をすることで、猫がより長生きする可能性は高くなります。そこで、エイジング(年をとること)に伴う細胞のダメージや免疫力の低下に対するケアが必要になってきます。猫は、歳をとってくると必要なエネルギー量の変化はないものの、消化能力に衰えがみられるため、同じ食事量だと痩せてきてしまいます。このため、特に10歳以上の猫については、犬と違い、食事を低カロリーにする必要はなく、それよりも消化吸収のよい食事を与えることが大切です。また15歳以上の猫については、下のグラフのとおり、30%近くが慢性腎臓病をわずらっているというデータがあります。慢性腎臓病のような病気は徐々に進行し、病気そのものが改善することはないため、定期健診によって早く発見してあげることや、病気の進行を

Adams LG and al-Phosphorus,protein and kidney disease.Proceedings Petfood forum 1995(13-26)

遅らせることが大切です。そのためにも3ヵ月に1回程度の定期的な健康診断は欠かさないようにしてください。慢性腎臓病にかかわるリンという栄養素を減らしてあげることは、慢性腎臓病のリスクをケアしてあげることにつながります。また、12歳以上になると、約90%の猫に関節のトラブルがみられるといわれています。これらの点を考慮した、シニア期用のフードに切り替えてあげることが大切です。

コラム column

シニアライフへの配慮

高齢になってくると環境の変化への対応が鈍くなってきます。猫の場合、もともとストレスにはとても敏感です。過剰なストレスにより、免疫力が低下することもありますので、なるべく環境の変化を少なくしてあげることが大切です。
また、年齢とともに視力や聴力が落ちてきたり、足腰が弱くなってきたりします。つい最近まで楽に登っていた場所に登れなくなるといったことが見られるようになったら、なるべく高い段差をなくしたり、低めの足場を置くなどの配慮をしてあげましょう。
また、高齢になって急に食事の好みが変わったり、食べる量に変化がある場合は、何らかの病気の兆候であったり、歯周病などの口腔内トラべブル、痴呆などの可能性があります。気になる場合は獣医師に相談してみましょう。

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